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はじめに

少し前に東京からワシントンDCへ引っ越してきた。新しい環境は刺激に満ち溢れているものであり、新しい発見に彩られる日々が日常となる。その一方、新しい発見に日々さらされていると、その瞬間は大事件だと思ったことも、少しも経たないうちに、新しい出来事によって上書きされ、いとも簡単に脳の片隅からも追いやられてしまう。こんなことに気づく間に、地球が太陽の周りを1周し、そして、これは良くない、忘れないうちに記録しようと重い腰を上げるまでに、もう1周を重ねた。何はともあれ、このブログでは、アメリカ生活で感じた些細なことを書き溜めていきたい。 ちなみに、アメリカに住むのは今回が2回目になる。1回目は、20年近く前、若かりし学部生のころ。当時は、日本の大学からの交換留学生として、田舎にある大学で10か月ばかりを過ごした。交換留学生に選んでもらえたという点では、最低限の英語のスコアには達していたのだろうが、現地での学生生活を不自由なく過ごすには、はるかに足らない語学力だった。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングのすべての能力が、アメリカの大学生の水準に遠く及ばず、英語での授業についていくのが修行だった。加えて、経済的な余裕もなく、銀行口座の残高の推移を気にする毎日だった。 そして、今回。1回目とはなかなか違うものだ。地理的には、田舎と首都で大きく違うし、経済的にも、2週間に一度、銀行口座にまとまったお金が振り込まれ、生活の不安はない。語学面でも、ネイティブスピーカーには依然として遠く及ばないものの、日本での社会人生活を経てから、欧州で数年を過ごし、現地の大学院で学位を取得した程度には上達した。総じて、今回は、1回目と比べて、ずいぶんと余裕のある立場で渡米できていることになる。 とはいえ、今回の方が負担が大きい点があるとすれば、家族の存在が挙げられる。特に、英語を一言も話さない未就学児と共に渡米し、いまは、現地で学校に通っている。子供の関連では、学校選び、習いごと、保護者とのコミュニケーションなど、かなりの部分が手探りであり、未だに何が正解か確信を持てていないことも多い。控えめに言っても、ずいぶんと時間をかけて調べ、悩み、苦労した。 こうした状況の中で、こちらで生活を始めてから、インターネット上で公開されている先人たちのブログ記事にはずいぶんと助けられた。もちろん、このブロ...